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「張り込み」

(当探偵社-東京、用語集)

探偵業務において、張り込みは最も基本的であり、かつ重要な調査手法のひとつです。
特に浮気調査や所在調査といった案件では多くの時間が張り込みに費やされます。

たとえば浮気調査では調査対象が配偶者であり、ある程度の行動パターンは把握できる場合もあります。
しかし、人間の行動は常に予定通りとは限りません。
天候や気分、突発的な予定変更などさまざまな要因で行動は前後します。

そのため探偵は予定通りに動かない対象者に対応するため、長時間の張り込みを覚悟する必要があります。
ときには真夏の車内でエンジンを切って何時間も待機したり、真冬の寒空の下でじっと立ち続けることもあります。
対象者がいつ現れるか分からない緊張感の中で一瞬も目を離さずに待機するこの作業は、探偵の「忍耐力」を如実に表す業務でもあります。

効果的な張り込みを行うには、対象者の出入りが見える位置であることに加え、長時間そこにいても周囲に不審に思われない場所を確保する必要があります。
ただ対象者を追うだけでなく、近隣住民や通行人の目にも気を配らなければなりません。
場所によってはこうした条件を満たすのが難しく、調査そのものが困難になるケースもあります。

このような場面で求められるのが、周囲の風景に自然に溶け込む工夫です。
たとえばオフィス街での張り込みなのに、私服で目立つように立っていればそれだけで違和感を与えてしまいます。
極端な例ではありますが、こうした小さな違和感の積み重ねが調査の成否に直結します。

張り込みの成功には、場の空気を読む力、環境に合わせた判断力、そして現場経験が不可欠です。
張り込みは派手な調査ではありませんが、探偵の実力がもっとも問われる業務のひとつだといえるでしょう。