探偵と警察にはどんな違いがあるのか

人探しやストーカー対策は、探偵と警察どちらに依頼する?警察と探偵の違い

探偵と警察は違う機関や仕事だというのは、みなさん知っていることだと思います。

例えば、車を運転中に後ろから他の車に追突されて、事故の被害にあったり、事故の加害者となったとき、警察に通報して事故処理をしてもらいます。
しかし、事故や事件に巻き込まれた直後に、探偵へ調査を依頼する人はいません。

警察とは、事件の捜査や交通の取り締まり、逮捕などを主に行い、公共の安全と治安維持する為に活動している行政機関です。

一方で探偵は、依頼者からの要望で、物事の調査を行い、その結果を依頼者へ報告する者、または職業です。

このように、探偵と警察には明確に違いがあるわけですが、実際に探偵がどんな調査を行うことができるのか、警察はどんな時に動いてくれるのかを知らない人も多いでしょう。
そこで、警察と探偵の違いについて、特に曖昧な調査の事例からご紹介したいと思います。


探偵と警察で違う出来ること


探偵と警察では、出来ることに違いがあります。
例えば、強盗事件が発生したら探偵ではなく警察に通報するというのは誰でも知っています。

しかし、ストーカーされているかもしれない、盗聴されているかもしれない、友達の行方がわからない。などの、事件に巻き込まれているという確証がない場合は、警察に頼んで捜査をしてくれるのか?と疑問を持った方もいると思います。

このような事例から、探偵と警察の違いについて見ていきましょう。

人探し


人探しと一口に言っても、行方不明者の事情によって、探偵と警察、それぞれで取扱に違いがあります。

探偵の場合

探偵の人探しでは、昔の友達と連絡が取れないので、同窓会に友達を誘いたいので探して欲しいといった内容の人探しから。
18歳の子供が置き手紙を残して家出したので探して欲しいといったような、人探しの調査を依頼することができます。

これらの行方不明者は、一般家出人(または一般行方不明者)と呼ばれ、人命に関わるような緊急性を要しない場合に使われます。
探偵は、この一般家出人の行方を調査することができます。

警察の場合

一方で警察の場合、人探しとは特異行方不明者の捜索を行うことを指します。

特異行方不明者とは、殺人や誘拐、またはその他の事件や事故によって、行方不明者の生命に危険が生じていると判断された場合に使われます。

例えば、児童の行方が昨夜から不明であったり、行方不明者が遺書を残しており自殺の危険がある場合など。

人命に関わる緊急を要する場合に、警察は行方不明者の捜索を行います。


従業員の不正


会社の従業員が不正をはたらいていたり、会社の情報部がなんらかの法律に違反する行為を行っていたとき、探偵と警察では、対応にどんな違いがあるのでしょうか。

探偵の場合

従業員の不正について探偵が調べる場合、従業員の勤務態度、出先での素行調査など、真面目に仕事を行っているかどうかを調査するのが一般的です。

会社内部に従業員として潜入し、内部調査を行うというイメージを持った人もいるかもしれませんが、こうした調査は行っておりません。

警察の場合

警察が会社の不正を捜査するのは、刑事告訴や被害届が出された場合などです。

例えば、とある企業が知的財産権を侵害していたとして、知的財産権の保有者から被害届が出された場合、警察が会社の不正を捜査します。
企業に対して告発や告訴、被害届があった場合のみ、警察は捜査活動を行います。

盗聴を調べる


盗聴器が仕掛けられ、盗聴されていると感じている。
そのような場合、探偵や警察はどのような対応の違いがあるのでしょうか。

探偵の場合

盗聴を調べて欲しいと探偵に依頼した場合、盗聴器発見調査を行っている探偵業者なら、すぐに盗聴器を探すための調査機材を持って、調査を行います。
探偵業者にもいろんな業者があり、浮気調査専門など、盗聴器発見調査を行っていない業者も存在します。


警察の場合

警察に、「誰かから盗聴されているかも」と相談した場合。

警察は相談を受け付けても、盗聴器を探すなど積極的な捜査を行うことはありません。

しかし、自ら盗聴器を発見した、自宅に何者かが侵入した形跡がある、物を盗まれたといった場合、被害届を提出するため、警察官立会いのもと、現場検証や捜査を行うことはあります。

DV対策


夫婦や子供が、家庭内で暴力を受けていた場合、DV対策として探偵と警察ではどんな違いがあるのでしょうか。

探偵の場合

配偶者からDVを受けている依頼者から調査の依頼を受けた場合、DV対策のアドバイスを行います。

まずはDVの実態を確かな物として証拠に残すため、家庭内での会話内容の録音や部屋の中の様子がわかるようにビデオカメラの設置などのアドバイスを行います。
また、必要に応じて弁護士や警察への被害届についてアドバイスを行います。

警察の場合

DV被害者から配偶者によるDV被害の被害届が出されたら、その実態を捜査して、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」に基づいた対応を行います。

配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律とは、DV被害者を保護するための法律で、DVを行った配偶者に対して一定期間の接触禁止などの命令を裁判所を通して出す手続きを行います。

ストーカー対策


ストーカーによるつきまといを受けている人に対して、探偵が警察は対策にどのような違いがあるのでしょうか。

探偵の場合

探偵の場合は、ストーカーに対して直接つきまとい行為を止めるように注意する、という行為は行いません。
探偵のストーカー対策とは、ストーカー行為の証拠集め、ストーカーの素性調査などを行うものです。

探偵が集めたストーカー行為の証拠、そしてストーカーの素性に関する情報を元に、警察へ被害届を出すための準備をお手伝いします。

警察の場合

警察は、ストーカー被害者から被害届を出された場合、ストーカー被害が悪質な場合は捜査を行います。
ストーカー被害の実態を掴みストーカー行為と断定したら、ストーカー規制法に則った対応を行います。

ストーカーに対して注意・警告を行い、ストーカー行為に対して禁止命令を出すことができます。

探偵と警察では出来る事に違いが沢山ある

みなさんの中には、とりあえず警察に相談して対応してもらおうと考え、警察に相談したが、警察が動いてくれなかったという経験をされたことがある人もいるのではないでしょうか。
警察は、民事不介入が原則であり、民事に関する問題を解決することができません。

民事に関する問題を解決しようとした場合は、探偵や弁護士など、民事問題を担当する専門家に任せましょう。

探偵と警察は何が出来るのか、いま悩みや問題を抱えている方は、探偵と警察の違いを調べた上で、正しい相談先へ相談するようにしましょう。

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